すけぞう主催 第1回 おとなの遠足
 レポート
『山形の新蕎麦を楽しむ会』
 
 
 
日時:2005年1月23日(日)
会場:山形市「手打 梅蕎麦」
新蕎麦といえば秋も深まる10月末頃、
蕎麦好きの愉しみのひとつですよね。
昨年の秋、すけさんもお店のイベントとして新蕎麦の会をと考え、
自他共に認める蕎麦の達人、浦井さんに相談したそうです。
ところが浦井さんのおっしゃるには、
「新蕎麦は収穫した蕎麦が落ち着いた年明け頃が一番美味しい」。
ということなんですね。
それじゃあと、浦井さんにコーディネートまでお願いしたところ、
快くお引き受けいただきまして、
今回の「山形の新蕎麦を楽しむ会」開催の運びとなったのでした。

参加メンバーは、当然ながらすけぞう常連組の13名。
いずれ劣らぬ遊びの達人揃いです。
仙山線に乗って雪見酒を愉しみながら行こう!
ということで話がまとまり、
当日午前11時50分発の列車に乗り込むなり車輌の一角を占拠。
(回りの乗客のみなさんごめんなさい)
発車を待たずして、宴会は始まった。
手づくりハムやら手づくりパン、スパイシーチーズと、
弾む会話を肴に数本のワインがあっという間に空になったのでした。
(雪見はどうなったんだろう?)
ほろ酔い加減で山形駅を出ると、積もった雪が陽光を反射して眩しい。
やっぱり山形は雪國だったんだな〜。
驚いたのは歩道の雪がきちんと除雪されていて、
とても歩きやすいこと。
我が仙台に比べて・・・。

まあともかく開催予定までまだ時間があるのでどうしようかと。
私は近場の温泉にでもと考えていたんだけど、
調べてみたら・・・甘かった。
公共交通で往復して温泉につかるほどの時間はなかったの。
いまさらながら自分の計画性のなさを反省しました。

そこで、いいお肉屋さんがあるので買物をしたいという、
いろはのおかみさんに便乗して、
美味しいもの大好きな一行は、七日町商店街へ向かうことに。
デパ地下のお肉屋さん(いいお肉がホントに安い!)で買物の後、
自由行動ということになり、二グループに別れ商店街を散策。
みなさんそこそこ山形には詳しくて、
あの店のあれが美味しい、
その店のそれも美味しいという話が飛び交い、
そろそろお腹の虫も鳴き始めた私たちでしたが、
本日の目的、新蕎麦を美味しくいただくために我慢、ガマン!

歩き疲れて、ドトールでコーヒーなど飲みながら、
時間を有効に使うって難しいな〜、なんて考え始めた頃、
すけさんから「先に行ってビールでも飲みながら待とう」
という提案がとびだし、全員一致で即決!
(みんな思いは同じだったのね)
すけさんをはじめ我がグループ6名はタクシーを拾い
一足先に会場の梅蕎麦へ。

予定時間の30分も前に準備中のお店に頼んで上がり込み、
さっそくビールで乾杯。日本酒もちょこっと・・・。
さて、そうこうしているうちにメンバーも揃い、
浦井さんも到着して
いよいよ「山形の新蕎麦を楽しむ会」の開催となりました。

まずは浦井さんから本日の品書きとその説明を拝聴。

「蕎麦の楽しみ方は人それぞれですが、
そのひとつとして、やはりお酒は欠かせないと思うのは、
私もここに集まられたみなさんも同じですよね。
ただ日本酒でも香りの強いもの、
味に癖のあるものなどは蕎麦とは相性がよくないんです。
最初に飲んでもらう『五熏』は、
山形の蕎麦屋さんが何件か共同で酒蔵に造らせたもので、
まさに蕎麦を愉しむためのお酒です。
これは今のところ山形の蕎麦屋さんでしか飲めません」。
あっ!そのお酒・・・
私らがさっきフライングで飲んじゃったやつ・・・。

「あら、もう飲んぢゃってたのね・・・」と浦井さん。

そのほか高畠町の『辯天』(べんてん)山田錦100%、純米吟醸。
遊佐町の『東北泉』特別純米など、
浦井さんからご馳走になったお酒はどれも美味しく、
もちろん蕎麦との相性も良かったことは言うまでもありません。

店の御主人が用意してくれた蕎麦味噌、身欠き鰊、山形の漬物など、
心づくしのお料理も本当に美味しくて、お酒が進みます。
頃合もよく、いよいよ主役の登場です。
まずは『ゆず切り』から。
極細のうっすらと黄緑がかった半透明の艶やかな蕎麦で、
歯ごたえも良く、ほんのりゆずの香りが口にひろがって、
たれをつけないでも美味しくいただける逸品でした。

浦井さんによると
「十割蕎麦でここまで細く、
しかもしっかりとした蕎麦を打つのは
職人の技量が高くないと無理です。
山形でもこの『梅蕎麦』と弟さんの『竹ふく』くらいしか
ないんじゃないでしょうか」とのこと。
ん〜納得です。
殿はもちろん盛り蕎麦。
こちらも打ちたて、極細、ツヤツヤ、シコシコで、
新蕎麦特有の香りが嬉しい。
しかも、一人4〜5枚は用意してあるとのこと。
ここからは店に響くのは蕎麦を啜る音だけ、
美味しいものは人を無口にするって本当ですね。

気がつくと、すけさんの前には蒸籠が山と重なり、椀子そば状態。
もう食べられないと言う女性メンバーの分を
引き受けたらしいんですが、
「十枚までは覚えてたけど、その後は食べるだけで精一杯で
何枚食べたかわからない」ですと・・・。
膨らんだお腹と楽しい思い出を抱えて大満足の帰りの仙山線では、
往時の勢いはどこへやら、一同爆睡状態となったのでした。

最後に今回お世話になった、
浦井さんと梅蕎麦さん、
ほんとうにありがとうございました。
浦井 雄治さん
山形の蕎麦やさんも恐れる蕎麦の鬼。
山形在勤時にそばにはまり、山形の蕎麦屋を巡ることン十年。
著書に『仙台人による仙台人のための「そば処山形」ガイド』
『恐怖の仙台そば軍団 山形そば屋鬼談義』
(いずれもいちい書房刊)があります。

手打 梅蕎麦
山形市東原町3-5-10
TEL.023-622-8377
◎営業時間:午前11時30分〜午後8時
◎定休日:火曜日(臨時休業有り)

 

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